6/20 大友香奈展 最終日 大貫美帆子さんの詩
大貫美帆子さんの詩について
大貫美帆子さんの詩との出会いは、三年半前の個展開催時です。
個展を観に来てくれた彼女は、別れ際に一冊の詩集を、そっとプレゼント
してくれました。彼女の私家版詩集『梨色のカーディガン』です。
本を開くと、彼女の内なる世界が、美しい詩の言葉で綴られていました。
夢の中を漂うように幻想的で、美しい映像が浮かぶと同時に、濃厚な感触が、
色や香りと共に呼び起こされたのを思い出します。
今回、その中の「深い苔の森で」という短い詩を、私なりに絵にしました。
初めて読んだ時に広がった青く白い森の景色を、いつか絵にしてみたい、と
ずっと思っていたからです。しかし、残念ながら、この森を絵で表現しきれ
なかった心残りがあります。眠りの時に見た夢を言葉にすることが難しいよう
に、深く広がっていくこの森は、永遠に描ききれないのかもしれません。
今回の展覧会に際し、「深い苔の森で」の詩から絵を描く試みに、彼女は
快く賛同してくれ、そして新たに描いた作品に、素敵な詩をつけていただき
ました。言葉を添えてもらったことで、私は描いた絵の中へ、もう一歩深く
入っていけた気がしています。大貫さんの、永遠に広がる森のような豊かな
心と、繊細で美しい才能に、心から感謝します。
大友 香奈




雨が降るたび、大友さんの絵は、雨に合うねと言われていました。

大友さんの絵を見て下さった方が、もう一度来て下さったり、
版画家の方が画集をお届け下さったり、ご近所の方が素晴らしかったからと
香奈さんにベーグルを買ってもう一度お見えになったりと、何だか不思議に
心に届いた展示でした。
大貫美帆子さんの詩との出会いは、三年半前の個展開催時です。
個展を観に来てくれた彼女は、別れ際に一冊の詩集を、そっとプレゼント
してくれました。彼女の私家版詩集『梨色のカーディガン』です。
本を開くと、彼女の内なる世界が、美しい詩の言葉で綴られていました。
夢の中を漂うように幻想的で、美しい映像が浮かぶと同時に、濃厚な感触が、
色や香りと共に呼び起こされたのを思い出します。
今回、その中の「深い苔の森で」という短い詩を、私なりに絵にしました。
初めて読んだ時に広がった青く白い森の景色を、いつか絵にしてみたい、と
ずっと思っていたからです。しかし、残念ながら、この森を絵で表現しきれ
なかった心残りがあります。眠りの時に見た夢を言葉にすることが難しいよう
に、深く広がっていくこの森は、永遠に描ききれないのかもしれません。
今回の展覧会に際し、「深い苔の森で」の詩から絵を描く試みに、彼女は
快く賛同してくれ、そして新たに描いた作品に、素敵な詩をつけていただき
ました。言葉を添えてもらったことで、私は描いた絵の中へ、もう一歩深く
入っていけた気がしています。大貫さんの、永遠に広がる森のような豊かな
心と、繊細で美しい才能に、心から感謝します。
大友 香奈




雨が降るたび、大友さんの絵は、雨に合うねと言われていました。

大友さんの絵を見て下さった方が、もう一度来て下さったり、
版画家の方が画集をお届け下さったり、ご近所の方が素晴らしかったからと
香奈さんにベーグルを買ってもう一度お見えになったりと、何だか不思議に
心に届いた展示でした。