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2016/07/26

8/9『 Living 』新井夏菜 展  展覧会が終わって

展覧会後、新井さんより、今の思いと会場の写真が送られて来ました
ので、ブログに載せました。ご覧くださいませ。
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第4回目Derby展 立体の部オーディエンス賞
- Living - 新井夏菜 展   

『Living』
【活発な、生き生きしている、生命のある、燃えている、現生、生活、暮らし、自然のまま】

美の正体、世界の本質、真実の己の姿を自らの視点からつきとめたい。

意志を残すため、自在な表現が可能な粘土を手に形を作る。
途中粘土そのものの素材の良さも生かしたいと思う。
冷たさを表現でき、自らの納得がいくまで成形できる石膏に置き換え、
時には直付けで形を作ったり、イメージする色を思いつくままに乗せる。

必死で作ること、自然に身を任せること。
この反発する2つの思いが私の中にあると気づいたとき、自然現象に頼ってつくられた美を
果たして自分の作品と言えるのか疑問を持った。

幻想の美を表現するのではなく、現実の己と対峙しその姿を現すとき
結果生まれた物が酷く醜いとしても認めなければならない。

制作時素材に触れるなかで起こる心の動きを敏感に捕らえたい。
自らに試練を課し、より高い壁を乗り越え新たな視野を得たい。
何かを表現するための作品ではなく、
「心が赴くままに自由になりたい」気持ちと「現在を真剣に生きていたい」という意志とが対立と共存をくりかえし
かろうじて残った物体たち。

誰にもおもねらないことが許されるこの場所だからこそ、
自分のために生きることが許された世界で
見栄を張ってとり繕うことはしたくないと感じる。
作品と向き合い真実の姿を受け止めて、その自分を鍛えて次に進みたい。

新井夏菜
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