fc2ブログ
2019/03/20

3/23 [接着/交換] 会場写真

2019年 3月20日(水)ー 3月31日(日)
12:00p.mー19:00p.m (月)休廊
作間 敏宏 [接着/交換]

(作間敏宏ポートフォリオサイト→https://sakumatoshihiro.myportfolio.com/work)

 作間敏宏は「いのち」をみつめてきました。
 はじめ作間が電球群=光に託した抽象的な「いのち」は、やがておびただしい数の人名に置き換えられ、さらに顔や人体の無数のイメージに置き換えられて、徐々に具体的な「いのち」に変化してきたようにみえます。しかし、人名や人体の具体性と裏腹に、私たちが作間の作品に感じる「いのち」がいつも抽象的で多義的なのはなぜでしょう。はじめに手にした電球の光が闇に生まれ闇に消えるフェイドイン/アウトから、生と死についての深い啓示を受けたと作間は言います。それを手放さず、人名や人体が放つ見えない「いのち」の光が闇に生まれ闇に消えるさまを、作間は注意深い手さばきで可視化しているのかもしれません。

 今回は、人体の写真と人体の映像によって構成されるふたつのインスタレーション作品が2会場に設置されます。
 アップされては削除されるインターネット上の無数の〈ひと〉の写真は、蒐集され、作間というフィルターを通ることで、〈しぐさ〉の面影を宿した懐かしい写真になります。
 1Fでは、互いに無関係だったそれらの写真がひとまとまり(=接着)にされて家族のような関係がほのめかされます。どの額縁もどの写真もいつでも入れ替え(=交換)が可能なことは、組み合わせにより無数のストーリーが紡がれ続けることをもほのめかしているでしょう。
 2Fでは、「故人や旧い知己を、僕はこんなふうに憶いだしている」と作間がいう映像が、設置された10台のタブレットでかわるがわる再生されます。奥に設置された小箱に設えられた小さな写真は、そうした記憶の標本箱のように思えます。


190323-a.jpg



190323-i.jpg



190323-b.jpg


190323-c.jpg



190323-e.jpg



190323-f.jpg



190323-g.jpg



190323-h.jpg


190405-7.jpg


190405-6.jpg


190405-4.jpg


次の作品のために映像を集める作間さんです
190406-5.jpg


190405.jpg


190405-10.jpg


190405-9.jpg


190405-8.jpg


190405-3.jpg


190405-2.jpg