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2007/02/13

中込靖成のLA通信4

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交流展に関する動きをしているといろいろと見えて来る事があります。
本当はこの段階からメンバーの皆さんに関わってもらえれば色んなノウハウが分かって今後のトレーニングとしてもより良いと思うのですが。

私が帰国後のミーティングでは仕事の分担に付いても話が出来ればと思います。今日はこちらからの作品の往復に関するやりとりに付いて運送会社と話しをしました。

先日、今回の交流展を後援してくれるCulutural Newsの東さんに各メンバーの英文コメントに目を通して貰いました。
総体的に文章に具体性が欠けていてアメリカ人が読んだ時理解しがたいのではないか、とか私自身もそうなのですが作品のコンセプトを英語で説明しなければならない時不十分にしか出来ないと、つい作品を見てもらえば分かるとか感じてもらえば良い、というような言い回しを使いたくなりますが、西洋人の考え方だと言葉で表現出来ないのは表現の内容が希薄だからだと思われかねない、との事で各コメントの力が弱いと指摘を受けました。

彼が文章の仕事をしているからというだけではなく、こちらの習慣のようなものにも触れて解説してくれました。
またプレスリリースから紹介される各媒体の記事は日本と同じく基本的には作家から寄せられた文章に軽く手が加えられる程度なのでかなり戦略的に文章を読ませたい対象に向けてコンセプト等を示す必要がある。とも言ってました。
具体性の件では例えば「現代において・・・」という表現で文章を始めたとすると通常日本では暗黙の理解のようなもので何となく似たような「現代」を想定しますが多種多彩な民族や状況を抱えたこの国ではどんな現代かを示す必要がある、との事でした。
私は作家の仕事/作品は国や言葉を越えて理解しあえるものと思っていますし、言葉の不十分な私がそれでも何とかやって来れたのもこのアートの力だと思っていますが展覧会や印刷物等にはそれぞれの慣習があって時には「郷に入れば郷に従え。」も無視出来ないかと思います。

あくまで自分のスタイルを貫くのであればそれはそれで作家の姿勢であろうと思いますが。東さんにもお手伝い頂きながらプレスリリース用文章も再度検討したいと思います。
先週花王の助成は受けられないとの結果が自宅に届いたとの事、私の力不足をお詫びします、あとは未だなので残りに期待したいです。

最近の新聞から、大リーグのチケットが選手の年俸の高騰などで非常に高くなっていてヤンキース
などはチケット平均価格が$100を軽く越え今や庶民が身近に観戦出来ずこの面からも将来のファン離れを危ぶむ声が在るとのこと、日本人選手の高額契約もこんな側面を持っていると知りました。

もう一つカリフォルニア州では結婚後、夫婦が妻側の苗字を名乗るには特別の手続きとお金もかかるとの事。父系社会の法律が未だ残存している箇所らしい。この国でもついこの間迄「結婚は女性が男性の戸籍に入るのが当然。」だった名残が改まってない。

写真:交流展会場BREWELYの今月のアーティストのレセプション、アーティストトークの様子です。
では

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